妊娠期からの切れ目のない支援を目指して!白梅保育園 地域子育て支援事業 その1
日本中の子どもが宝!
小平市の子どもがみんな大切!!
という思いで、妊娠期からの切れ目のない地域子育て支援に力を注いでいる白梅保育園をご存知ですか。
白梅保育園
西武新宿線「花小金井駅」南口から、グリーンロードを東へ歩いておよそ5分。
静かな住宅街と畑に囲まれ、四季折々の自然を感じることができる場所にあります。
0・1・2歳児の小規模園として、1981年(昭和56年)に設立され、2016年に35周年を迎えました。
子どもの生活や発達に応じて、個々の日課を大切にした、家庭的な保育を行っています。
白梅保育園の方針のひとつに、子ども達の心の安定を助け、大人との愛着関係を図るために、子どものお世話をする保育士さんが決まっていてる育児担当制や、卒園するまでできるだけ育児担当者が変わらない持ち上がり制があります。
また、保育園に通う子どもの家庭だけではなく、おうちで育てている方々の「子育ての今」にアンテナを張り、子育て支援事業を通して「子育ての知恵」を提供しています。
今回は、白梅保育園の地域子育て支援事業と、職員の皆さんの事業に対する思いを3回に分けて紹介します。
子育て支援事業
たくさんの支援事業の中から、3つ紹介します。
1.プレパパ・プレママ・初孫講座
●対象:初めてのパパ・ママ・祖父母
●開催日:毎月第3火曜日(4月・8月・3月はお休み)
10:00~
●場所:白梅保育園
●要予約
妊娠中からの子育て支援として、この講座があります。
パパやおばあちゃんの受講も大歓迎です。
内容は主に、「沐浴の仕方」です。
毎回少人数で、白梅保育園の看護師さんが丁寧に教えてくださいます。
取材したこの日は、もうすぐ臨月を迎える妊婦さんおひとりが受講。
「体調はどうですか」「つらいところはないですか」など、看護師さんが妊婦さんに話し掛け、リラックスした雰囲気の中でスタートしました。
まず、沐浴に適した場所や時間帯、タオルやオムツの置き方、着替えの準備の仕方、お湯の温度などの説明がありました。
「沐浴は用意が8割。沐浴後、慌てないためにも最初の用意が肝心ですよ!」と看護師さん。
赤ちゃん人形を使って実際に沐浴をしながら、洗う順番やどういうことに気をつけて洗ったらいいのかなど、ゆっくり教えてくださいました。
沐浴のあとに話題になったのが、保湿。赤ちゃんの肌は乾燥しがちなので、水分が残っているうちに保湿剤をしっかり付けてあげることが大切とのこと。新生児期の肌ケアが、大きくなってからの皮膚トラブルを防ぐそうです。
また、赤ちゃんに適した石鹸や保湿剤の選び方のお話もあり、受講された妊婦さんも、とても参考になったようです。
赤ちゃん人形も新しい洋服に着替え終わり、これで講座も終わりかな?と思ったら・・・後半に続く!でした。
後半は、保育園の見学でした!
まずは、0歳児クラス。
0歳児のお部屋を覗くと、みんなそれぞれに遊んでいます。
子どもの生活に合わせて、離乳食を食べている子もいます。
保育士さんが泣いている子を、優しく抱っこしています。
同じ0歳でも、ハイハイができる子、お座りができる子、つかまり立ちができる子、様々です。
続いて、1歳児クラス、2歳児クラス、調理室、園庭などを順番に案内してくださいました。
「実際に見ることで、赤ちゃんがどんな感じで成長していくのか、また、保育園ではどのように生活しているのか感じてもらえるといいですね。」と看護師さん。
受講された妊婦さんも、保育園の雰囲気を見ることができてよかったようです。
赤ちゃんの成長や保育園の様子を、出産前に見てイメージすることができて、保育園の講座ならではの嬉しい内容ですね。
2.白梅保育園のひろば「こうめひろば」
●対象:乳幼児の親子
●開催日:毎月第2・第4火曜日(4月・8月・3月はお休み)
9:30~11:30
●場所:花小金井南公民館(白梅保育園内で行われず、園の隣にある公民館で行われています。)
●予約なし、いつ来ても、いつ帰っても大丈夫。
花小金井南公民館の20畳ほどの広い和室の真ん中にある、たくさんの手作りおもちゃ。
子ども達が思い思いに遊んでいます。保育士さんと遊んでいる子もいます。
子ども達のそばで、お母さん達がおしゃべりを楽しんだり、保育士さんや看護師さんとお話をしたりしています。
こうめひろばには毎回10~15組ほどの親子が遊びに来るようです。
「手作りおもちゃ」
白梅保育園では、子ども達に木のおもちゃや、保育士さん達が手掛ける手作りのおもちゃを提供しています。素朴で優しい音が出る、繋げる・入れる・形を作るなど、子ども達の想像力を広げ、遊びの幅が広がります。
ひろばでもたくさんの手作りおもちゃを出してくださり、子ども達がとても穏やかにゆったりと遊んでいるせいか、ほんわかとした心地よい空気の流れを感じました。
「計測」
毎回ひろばに、体重計と身長計が用意されています。
希望する方は、お子さんの計測をすることができます。
「登録」
こうめひろばでは、お母さん方の名前・住所などを登録すると、次回のこうめひろばの内容案内などのメール受信、保育園の図書やわらべうたのDVDの貸し出しができるそうです。詳しくは、保育士さんにお尋ねください。
「講座」
自由なひろばですが、講座を開くこともあります。講座も予約がいらない自由参加です。
【過去に開催された講座】
「さらしでおんぶ」「救命救急講座」「タッチケア」「おもちゃ作り」「離乳食・幼児食」「おすすめ絵本」
取材したこの日は、看護師さんによる「タッチケア」の講座がありました。
講座に参加する親子は、別の和室に移動しました。
~タッチケアって何だろう~
親と赤ちゃんの心と体がふれあうことにより、親子の「きずな」を深めることです。
赤ちゃんと親が見つめ合い、語りかけながら、赤ちゃんの素肌にしっかりふれる、なでる、手足を曲げ伸ばしするなどのマッサージを行います。ちょっと力を入れて、親の気持ちが伝わる触り方がいいようです。これにより、赤ちゃんの情緒が安定し、ストレスホルモンが減少する、入眠時間が短縮する、などと言われています。また同時に、母乳分泌がよくなった、よく眠れる、など、親への効果も確認されているようです。(日本タッチケア協会)
参加した赤ちゃんは洋服を脱ぎ、バスタオルの上にごろんと仰向けになりました。お母さん達が赤ちゃんを見つめながら「マッサージするよ~」と声を掛け、顔からマッサージが始まりました。
中には仰向けを嫌がる赤ちゃんもいるので、抱っこしたり、お座りをさせたりして、無理のない姿勢で、マッサージをしてあげるとよいそうです。
またタッチケアは、無理に順番通りに行う必要はなく、赤ちゃんに合わせながら気持ちよさそうなところを親子で楽しみながらやってあげるとよいそうです。
最初は緊張気味だったお母さん達も、だんだんゆったりとリラックスして、赤ちゃんの動きに合わせるようにマッサージをしていました。赤ちゃんも動きが穏やかで、気持ちよさそうな表情をしていました。
参加されたお母さん達は、
・もう10ヵ月なので動き回ってマッサージができないと思ったけれど、気持ちよさそうにしていた。
・どんな姿勢でもできるので、気軽にできていいなと思った。
・ハイハイなどで動き回り、ゆったり触ってあげる機会が少なくなっていたので、よい機会だった。
など、感想を話してくださいました。
タッチケアが終わっても、満足そうにゆったりしている赤ちゃんがいました。触れられたことが、心地よかったのですね。お母さんもとても嬉しそうでした。
「さらしでおんぶ」
タッチケア講座が終了し、またひろばに戻ると、お母さん達が保育士さんに教えてもらいながら、さらしを使って子どもをおんぶする練習をしていました。
保育士さんが、ゆっくり時間を掛けてお話をしながら体験をする「さらしでおんぶ」という講座は別にありますが、通常のひろばでもお母さん方から、「さらしを使ったおんぶを教えて欲しい」という声があると、始まるそうです。
保育士の皆さんが染めたさらし
ビー玉を使っての絞り染め。
模様がかわいらしく、色もきれいで素敵です!
さらしでおんぶを体験したお母さん達からは、
・意外と肩が痛くない。
・いつもより子どもが軽い感じがする。
・子どもが高い位置で背負われるので、顔が近くなっていい感じ!
と、好評でした。
さらしで前抱っこもできます!
私も2歳の娘をおんぶしましたが、確かに子どもが高い位置にくるので、腰への負担が少ない気がしました。
ただ、1回ではやり方を覚えられなかったり、慣れるまで時間が掛かったりするので、何回も練習することが大切だそうです。
昔ながらの「さらしでおんぶ」、興味のある方は、こうめひろばで是非保育士さんに声を掛けてみてくださいね!
このように、こうめひろばでは様々なことをしています。
遊びにくるお母さん達からは、
・家にない手作りおもちゃがあって嬉しい。
・予約がいらないので、気軽に来れる。
・日常で役立つ内容の講座があってよい。
・保育士さんが近くにいて、ちょっとした相談にのってくれるので安心する。
など、好評です。
(投稿者:koiku)
詳細情報
名称 | 社会福祉法人 小松福祉会 白梅保育園 ホームページ |
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地図 | |
住所 | 〒187-0003 東京都小平市花小金井南町2-12-5 |
電話番号 | 042-466-2015 |
FAX番号 | 042-466-2018 |
休業日 | 日曜日・祝日・12/29~1/3 |
駐車場 | なし |
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