妊娠期からの切れ目のない支援を目指して!白梅保育園 地域子育て支援事業 その2
白梅保育園地域子育て支援事業、3つ目の事業の紹介です。
3.「いのちの話」
●対象:白梅保育園で職場体験をする中学2年生
●開催日:職場体験期間中
●場所:白梅保育園
白梅保育園では、職場体験を通して、中学生への支援もしています。
体験期間中に中学生へ向けて、「いのちの話」という学習があります。
講師の先生は加藤若葉(かとうわかば)さん。
長年に渡り、小学校の先生をされていました。
当時、加藤さんのお子さんも白梅保育園に入園し、お世話になったそうです。
加藤さんは
「自分のいのちを大切にして欲しい」
「みんな同じいのちがある、相手を尊重して欲しい」
という思いから、科学的にいのちの誕生を知ることにより、いのちの大切さを伝えています。
加藤さんの問い掛けに、中学生が答えたり、絵本を見たりしながらお話は進んでいきました。
●自分が生きているなと感じるときはどんなときだろう
思いつくことをひとりひとり書き出します。
●聴診器を使って心音を聞いてみよう。
●他の人の心音を聞いてみよう。
人それぞれ心音が違う!
●生まれるまでに、いったいどのくらいの祖先がいるのかな。
自分のお父さん・お母さんでふたり、そのまたお父さん・お母さんで4人、そのまたお父さん・お母さんで8人・・
加藤さんが作ったワークシートを使って、祖先の人数を書き込んでいきます。
仮に25年を1サイクルとして考えて、今から400年前(江戸時代始め頃)までさかのぼって計算していくと・・・
自分の祖先は、65536人!!
「ひとりでもいなかったら、あなたは生まれていないのよ。」
加藤さんの凛とした声が響きました。
●生まれたときの自分達はだいたいこのくらいの大きさ
出生時の平均的な大きさの人形を抱っこしてみました。
今までに両親から聞いた、自分が生まれたときのことを、中学生が話しました。
●お母さんのおなかの中で最初にいのちができたときは、どれくらいの大きさだったのかな。
人形を並べて、どのくらいの大きさだったのか考えました。
●いのちが始まったときの大きさは、これくらいです!
加藤さんが、黒い紙に空いているわずかな穴を指指して、
「針で穴を空けたけたくらいの大きさなの。」
と言うと、えっと驚いた表情を見せた中学生でした。
●生まれるどのくらい前に、いのちができたのだろう
ワークシートに、自分の誕生日から10ヵ月さかのぼった年・月を記入しました。
「あなたのいのちの始まりなのよ。」
加藤さんは、中学生の目をしっかりと見つめながら、静かに語り掛けました。
●いのちの始まりから生まれるまでに、お母さんのおなかの中でどんなことがあったのかな。
加藤さんが「赤ちゃんが生まれる」という本を読んでくださいました。
いのちの始まりから誕生までの神秘的な本でした。
●「いのちのまつり」「つながってる!」「おかげさま」
3部作となっている本を、みんなの前でひとりずつ、代わる代わる読みました。
●まとめ
お話の中で使ったワークシートや資料をひとつにまとめました。
その後感想を記入し、「いのちの話」は終わりになりました。
●中学生の感想
Aさん
いのちの話を聞いていろんなことを学びました。
1つ目は、人と人のつながりです。私の父、母、祖父母、そのつながりの中で、自分は生きているということがとてもよくわかりました。
2つ目は、自分が生まれた過程、10ヵ月もの時間がかかるとは、びっくりしました。ゴマよりも小さい時から始まり、今の自分の大きさになっていったということもおどろきです。
3つ目は、今日学んだことです。生きていると感じる時や生きている証拠など、改めて聞かれると自分でもよくわかっていないことのほうが多かったです。
改めていのちの大切さ、いのちの重み、いのちについて考えさせられるものでした。
Bさん
私には、数えきれないほどの先祖がいること、自分の命は自分だけではないこと、自分の先祖の人が、ひとりでもかけていれば生まれてこれなかったということがわかった。
人と人のつながりの大切さを改めて理解することができた。
また、命の大切さも改めて理解することができた。
加藤さんの温かく優しい語り掛けと、改めて知る事実に、自然と吸い込まれたひとときでした。
自分のいのち、みんなのいのち、かけがえのないものであることを感じました。
そして、生まれてきた自分ってすごいんだな、という気持ちが湧いてきました。
加藤さんのお話を、たくさんの子ども達、そして大人達にも是非聞いてほしいです。
(投稿者:koiku)
詳細情報
名称 | 社会福祉法人 小松福祉会 白梅保育園 ホームページ |
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地図 | |
住所 | 〒187-0003 東京都小平市花小金井南町2-12-5 |
電話番号 | 042-466-2015 |
FAX番号 | 042-466-2018 |
休業日 | 日曜日・祝日・12/29~1/3 |
駐車場 | なし |
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