小平を南北に走るあかしあ通り。
ちょうど真ん中に位置する学園東町にPhoto Studio Moopee（フォトスタジオ　ムーピー）があります。

カメラマンの鈴木寿則さんとスタイリストの由美子さんご夫妻が経営するスタジオです。
由美子さんの出身地である小平に2018年2月、オープンしました。

美容院と間違われるフォトスタジオ

美容院やインテリアショップと間違われることもあるという外観や内装は
ナチュラルアンティークでおしゃれ、かつ落ち着いたイメージ。
鈴木さん夫妻の好み、というのもありますが、大人っぽい内装に子どもがいると映えるからだそう。
確かに肌がきれいに見えます。

そして気になる「ムーピー」という名前。どこの国の言葉かたずねてみると…

「手塚治虫の火の鳥に出てくる不定形生命体“ムーピー”からとりました。スライムのようなもので、自分の好きなようには変身できないが、相手が願っている姿には変わることができる。そのキャラクターのように、お客様の求めている写真を提供するお店になりたいと店名にしました」

子どもの個性に合わせて自然な一枚を

そんな「ムーピー」のこだわりは、ストロボは使用せずに自然光で自然な表情を引き出す、ということ。

利用目的で多いのは七五三、成人式。
他にはマタニティ、ニューボーン（生後2週間以内）、100日記念、お宮参り、ハーフ成人式、卒入学など節目の行事や誕生日、毎年の家族写真。依頼があればホームページ用の写真やプロフィール撮影などをすることもあるそうです。

子どもを撮ることが多い寿則さん。
その日スタジオに入ってきた瞬間を見て、どんなお子さんか感じ取り、最初の数カットで撮り方を決めるそう。自由に動き回りたい子、指示に従ってポーズをとるのが得意な子…
個性に合わせて進めてくれます。

七五三の撮影、親としては楽しみな反面、特に3歳はまだ小さいし、いろいろ心配ですね。
その辺をうかがってみました。

「小さい子をじっと立たせておくのは、難しいし無理があるので、自由に動いてもらって撮影します。一人になれるお子さんであれば、親御さんが見ていない方が甘えないので、いい表情が撮れますね」

かわいく撮ってもらいたい親心ですが
「もうちょっと笑って～！」の一言はガマンガマン。親はあたたかく遠目で見守るのがいいようです。

寿則さんがカメラを構えて話しかけ、時には由美子さんが遊んだりあやしたりしながら、夫婦ならではの連係プレーで撮影（3人のお子さんがいらっしゃいます）。

撮り終わったときに「楽しかった！また撮影したい」と思ってもらえるように心がけているそうです。

出来上がった写真を見て喜んでもらえた時がカメラマン冥利に尽きるそうで、

「こういう顔よくするよね！」と言われるのも、心を開いてくれた証拠だし、
「こんな表情するんだ！」と言われるのも、意外な一面を引き出せたようでうれしい、とのこと。

写真を囲んだ団らんこそ「家族の宝」

「実家で昔の写真を引っ張り出して、みんなでワイワイしながら見るあの雰囲気が好きなんです」とにこやかに語る寿則さん。

写真を中心に生まれる会話…懐かしい笑い話や失敗談。それらすべてが「家族の宝」だと言います。

「これからもお客様一人一人を大切に撮影していきたいです。
撮影した赤ちゃんが七五三、成人式などを経て、結婚して子どもを連れてきてくれるよう、末永く続けられたら」

私の娘も7歳、七五三でお世話になりました。

出来上がった写真を見ると、いつもの笑顔やおすましの立ち姿。どちらも自然で、リラックスして撮影したことがよくわかりました。

私も、娘のふるさとである小平の「ムーピー」で、彼女にとっての「家族の宝」を残してあげたいと思いました。

—–参考までに—–撮影までの流れ(七五三)

■申込…ホームページの問い合わせ、フェイスブック、メッセンジャー、電話にて
■下見や相談…スタジオの見学や貸衣装選び
■撮影当日～準備…ヘアメイク＆着付け　女の子1時間弱・男の子約30分
■撮影時間…カット数により30分から2時間（和装・洋装の着替えをすると長い）
■写真の選択…30分から1時間（台紙やブロックなど商品の写真選びで、個人差あり。後日でも可能）

撮影料が1世帯あたりの設定なので、父母や祖父母を交えいろいろな組み合わせで集合写真を撮影でき、記念になりました。
貸衣装はスタジオ内でのみ利用可能。
モダンで素敵な着物ばかりで迷いましたが、
撮影後、お参りをしたかったので着物は他で調達し、持ち込みにしました（持ち込み料なし）。