木村家庭的保育室【家庭的保育事業】
なんと入園準備品無し、全て保育室で用意、洗濯までも!
自然豊かな玉川上水・グリーンロードから1本入った住宅地、
府中街道沿い「ふれあい下水道館」の裏手の一軒家に木村家庭的保育室はあります。
上水本町第1児童公園まで徒歩10秒、近所の方の車しか通らない安全な道なので、
送迎やお散歩の出入りも安心です。近くには大小さまざまな公園が12ヶ所あり、
毎日色々な場所に遊びに出かけるそうです。
取材の日、広い庭に自転車をとめていると、楽しそうな子どもたちの声と
木村幸子先生の「雨の中、ありがとうね」明るく優しい笑顔に緊張がほぐれました。
玄関には、子どもたちが靴を脱ぎ履きしやすいようにと、可愛らしい台が置かれています。
1階の庭に面した大きな窓のある明るい部屋が保育スペースです。
この日は1人お休みで3人の子どもたちと、木村先生、
娘さんで保育士のこのみ先生。子どもたちからは、「ねえね先生」と呼ばれているそうです。
同室のキッチンには、調理担当の伊藤先生。ご自宅で犬を飼っているので「わんわん先生」。
ちょうど朝のおやつの時間となり、果物をほおばりながら嬉しそうにお話ししている子どもたちは、
みんなとてもリラックスしていて、安心できる場であることが伝わってきました。
まずは入園時にどんな物の準備が必要かお聞きしました。
保育園や、幼稚園の延長保育では、お昼寝布団やシーツ、タオルやパジャマなど準備しなければいけないものが
多いと聞きますよね。「何もいらないよ、全てこちらで用意するからね」と木村先生。
なんと登園時にその日の着替えと連絡ノートを持って行くだけでいいそうなんです。
布団、シーツ、お手ふきタオル、食事用エプロン、パジャマ、お散歩用ジャンパー、帽子までも
保育室で借りられ、しかも洗濯までしてもらえるとか。
忙しい保護者にありがたすぎる対応ですよね。
遠足などのお弁当の時も、おそろいのお弁当箱を用意して、お弁当を作って下さるそうです。
安全でおいしい手づくりごはん
食材は安全性を考え、できるだけ国産の物を使用。メニューは木村先生が考えています。
月曜日は休み明けでお出かけ疲れや生活リズムがみだれてしまう子もいるので、
子どもたちが好きで食べやすいメニューを心がけているそう。献立表には、カレーやシチュー、三色丼と書かれていました。
火曜日は魚、水曜日は麺類、木曜日はお肉と毎日バリエーション豊富で栄養バランスの良いメニューが並びます。
私も保育園の給食調理をしていたことがあるのですが、1品1品てまをかけて作られていて、家庭のお昼ごはんではそこまでしてあげられていないなと、とてもうらやましく思います。キッチンから良い香りがしてきました。
苦手なものがある場合は、小さく刻んだり、ご飯にまぜておにぎりにしたり、
子どもに合わせた工夫をしていくことで、だんだん食べられるようになっていくそうです。
お友達と一緒に食べるという環境も頑張る力をもらえるそうです。
午前のおやつは果物と麦茶、午後のおやつは、おにぎりやミニサンド、ヨーグルトやプリンなどの補食が中心。
子どもたちが帰宅後に、夕食の準備ができるまで空腹でグズグズにならないようにと、ここでも木村先生の思いやりを感じました。
毎日元気にお散歩へ
お散歩は徒歩やカートで、公園や児童館、地域センターなど色々な遊び場に出かけているそうです。
土の上をしっかり歩くことは、この時期の子どもたちにとても大切なので、
毎日たくさん歩いて、からだをしっかり動かすようにしているのだとか。
お散歩は、交通ルール、遊具の遊び方、お友達との譲り合いなどの関わり方も伝えることのできる貴重な時間でもあるそうです。
楽しい企画が盛りだくさんの年間行事
季節のイベントでは、製作をしたり、パネルシアターやゲームなどをして楽しく過ごすそうです。
たくさんの年間行事が開催されますが、負担の無いよう保護者の参加が必要なものはありません。
春、秋の遠足、お別れ遠足はアンパンマンミュージアム、小金井公園、昭和記念公園、所沢航空公園、
羽村動物園など少し遠くまで電車や車で出かけるそうです。
お弁当も手作りで用意してくれるなんてありがたいですよね。
小さな子どもでも、台があるとお弁当も食べやすそうですね。子どもを思いやったアイデアです。
クリスマスにはみんなでケーキ作り。
お家でも色々なイベントをやってあげたいけれどなかなか大変で、
お友達と一緒にこういう場で色々な体験をさせて頂けるとありがたいですよね。
日々の貴重な体験は、写真や1年間のアルバムにしてプレゼントしてくれ、保護者からとても喜ばれています。
月に1回ご近所の4人の保育ママと合同でリトミックをしています。
総勢20名の子どもたちと1時間、ピアノの音に合わせてゲームや体操をしながら、からだ全体を使って音楽を楽しみます。
保育士としての長い経験とスキルで、とことん親子をサポート
所沢市の公立保育園で17年、小平市の私立幼稚園で7年勤務され、
こちらで保育室を開かれて13年目になる木村先生。
最後に保活中の保護者の皆様へのメッセージを頂きました。
「あまりかまえず、一緒に子育てしましょう。大変な時は何でも相談してみて下さい。
ここではできるだけ保護者の負担を減らしていけるようなサポートをしています。
ご家庭で少しでも長く親子の楽しい時間をもってもらえたらと思います」
保護者の負担をとことん減らしながらも、子どもたちのより良い育ちを
とても熱心にお考えの木村先生。
昨年ここを卒園した私の友人親子も、フルタイムの仕事復帰後、
とてもハードな生活だった思いますが、先生方の心の広い優しい対応に助けられたそうです。
今も、大好きな先生に会いに行っていると聞きました。
取材させて頂いて、本当に素敵な場、先生方だと思いました。
ぜひ見学に足をお運びください。
このサイトの記事は、研修を受けた子育て中の市民編集委員が、市民目線で取材をして作成しています。市民ならではの新鮮な情報をお届けしたいという趣旨のもと、基本的には編集委員の作成した記事に大きな変更を加えず掲載しています。記事内容については、編集委員の主観が入っている場合もあります。また、記事の情報は取材時点のものです。あらかじめご了承ください。