夜泣きでつらいママ・パパへ
先輩ママの体験談&おすすめ本の紹介
この記事に辿り着いたというあなたは、今まさにお子さんの夜泣きに苦しんでいる方でしょうか。それとも「うちの子も夜泣きが始まったらどうしよう」と不安に思っている方でしょうか。
私(=筆者)も子どもの夜泣きに苦労したママのひとり。睡眠不足で体力が削られるだけでなく、「どうして寝てくれないの?」という不安と苛立ちから精神的にも追い詰められ、毎晩夜を迎えるのが怖い…そんな日々を送っていました。
こだち編集部でも、子どもの夜泣きを経験したママは多数派。今回はその話を聞き、対策を考えました。
先輩ママの体験談
こだち編集部員のママたちで、夜泣き経験者は8人中5人(筆者含む)。それぞれの体験を語ってもらいました。
夜泣きでうつ気味に。救ってくれたのは…(恵美子)
息子は1歳から3歳頃まで夜泣きがあった。夜中の12時から2,3時間泣きっぱなしで、寝たと思ったら1時間後にまた起きて泣いたり。もともと寝るのが苦手な子だったみたいで、睡眠ストライキ状態。
アロママッサージをしたり、食べ物に気を遣って添加物を避けたり、1日3回外遊びさせてみたりといろいろやってみたけど、何をやってもダメ。
夫は出張が多くて頼れず、親にも「愛情が足りない」と言われたりもして、もう誰に何を言われてもネガティブにしか捉えられなかった。
それで私がノイローゼになっちゃって、このままだとうつになってしまうと思い、市役所に電話。
そしたら親身になって話を聞いてくれて、預かり保育やベビーシッターを紹介してくれて、「子どもを預けて、とにかく寝てください」って言ってくれたんだよね。
他にも定期的に電話をくれたり、同じように苦しむママ同士の相談の場を教えてくれたり。
それでベビーシッターを利用して、息子を見てもらっている間に私が寝るようにしたら、少し気持ちが楽になった。市役所の人には本当に救われたな。
夜中の散歩やドライブも(gomao)
うちの子も新生児の頃から寝てくれなくて大変だったな。抱っこして、子守唄を歌いながらユラユラ、やっと寝たかと思って布団に下ろすと「背中スイッチ」が発動して起きちゃうこともしょっちゅう。
全然眠れない時は、夜中でも抱っこひもで近所を歩きまわったり、ドライブをしたりしてなんとか寝かしつけしていたよ。
今振り返ると、弱いぐずり泣きで、完全に目が覚めていないのに、すぐに抱きあげおむつを調べ、ミルクをあげて、逆に起こしちゃっていたのかも。もう少し様子を見れたら良かったのかな。
うちの子に使っていたのはおくるみ。最初はモロー反射で目が覚めて泣いちゃうことが多かったからその対策で使っていたんだけど、おくるみで包むと気持ちが落ち着いたみたい。モロー反射がなくなってからも、1歳くらいまで使ってたよ。
幼稚園までは、寝かしつけに1時間以上かかっていたけど、小学生になって毎日友だちと夕方まで遊ぶようになった今は、5分で寝付いて朝までぐっすり。今振り返ってみると、夜泣きのときは体力が余ってたのかもしれないな。
好きな音楽で気持ちを落ち着かせる(haruka)
うちの子は毎日というわけじゃないけど、刺激が多かった日とか、初めての場所に行った日は、夜中に目を覚まして30分から1時間くらい泣いていたかな。生後半年から始まって、1歳頃まで続いた。
夜泣いちゃったときは、抱っこで家中ぐるぐる歩き回ったり、子どもが好きなアンパンマンの曲を聴かせてたよ。それが落ち着いたみたいで、曲をかけると泣き止んで寝たんだよね。
うちはパパが抱っこすると余計泣いちゃうから私が抱っこするしかなかったんだけど、義理の母が近所に住んでいたから、たまに子どもを見てもらって、その間に休んでたよ。
暗闇が怖い!?楽しい気持ちになるよう工夫(mayaco)
我が家では次女が1〜6歳くらいまで夜泣きがあった。夜中ムクっと起き上がって、泣いたり、ベッドから転げ落ちたり。
ことばが話せるようになってからは、「夜嫌い〜!」と叫びながら泣いてた。前世何かあったのか?と思うくらい(笑)。
とにかく暗いのが怖くて不安だったみたい。
お風呂にキャンドルを持って行ったり、泡風呂にしたり、絵本をたくさん読んだり、なるべく夜楽しくなるように工夫。寝る前に足をアロママッサージしてあげると落ち着いてくれた気がするなあ。
夜中寝ている間は、泣いて暴れたり起き上がったりで怪我しないようにするのが大変で。毎日憂鬱だったけど、一生は続かないと自分に言い聞かせてなんとか耐えてた。
協力的なパパ、それでもつらかった夜泣きの時期(かじまゆみ)
私(=筆者)の子どもに夜泣きがあったのは、生後半年から10ヶ月頃。毎晩30分くらいは激しく泣いていました。
夜泣き対応は夫がメイン。harukaさんと同じく、泣いたら抱っこで家の中を歩き回っていました。
夫曰く、「スクワットしながらゆっくり歩くのがコツ」なんだとか。
私・夫双方の両親とも遠方で頼れず、ファミサポ(ファミリー・サポート・センター)に登録していたものの、人に預けるのに罪悪感を感じてしまって使わずじまい。
夫がかなり協力してくれましたが、それでも「夜に赤ちゃんが泣き続ける」ということに精神的に参ってしまった記憶があります。
つらくなったらすぐ相談!
「睡眠不足で心も身体もボロボロ…もう限界」
そんなときは誰かを頼って、自分の睡眠時間を確保することを最優先にしてください。
夜泣きでノイローゼになったという恵美子さんも、
「どうしてもダメなときは市が助けてくれるから、赤ちゃんが寝なくても自分を責めないで相談して」と話しています。
小平市内で相談できる場
・小平市健康センター
保健師・助産師の方に電話や面談で相談できます。
・子ども家庭支援センター
子ども家庭支援ワーカーや専門相談員(臨床心理士)の方に電話や面談で相談できます。
・市立保育園
保育士の方に電話で相談できます。
月曜~金曜 午前9時30分~午後4時30分
・子育てふれあい広場/子ども広場
スタッフや先輩ママと話ができます。気軽に話したい方向け。
夜泣きで苦しむママ・パパへ、筆者おすすめの本
泣き止まない赤ちゃん、眠れない夜…
「あんな大変な思いはもうしたくないし、他のママにもしてほしくない!夜泣きは解決できないの?」
そんな思いから今回、赤ちゃんの睡眠に関するさまざまな本を読んでみました。
少し前までは、「赤ちゃんと一緒にお昼寝して夜泣きを乗り越えましょう」というアドバイスの本がよく見られたように思います。「夜泣きは諦めるしかない」というのが前提にあったように感じます。
ですが、最近では、赤ちゃんの睡眠に関する研究が進み、夜泣きのメカニズムが解明され、「赤ちゃんの夜泣きは解決できる」と書かれている本が多いように感じました。※あくまでも筆者の個人的な感想です。
そこで、筆者が読んだ本の中から「夜泣きでつらかったあの頃の自分に教えたい!」と思った、おすすめの本をご紹介したいと思います。
「子育てで眠れないあなたに」
(著者:伊田 瞳・森田 麻里子 KADOKAWA)
医師であり母として夜泣きを経験した著者が執筆した本。ママの気持ちに寄り添いつつ、医学的に見ても赤ちゃんも夜通し眠れるはず、ということがやさしく書かれています。睡眠不足で本を読むのをつらいときでも読みやすくておすすめ。
「赤ちゃんとママがぐっすり眠れる本」
(小山 博史 (監修), 三橋 美穂 (監修), Yuki (監修), リベラル社 (編集))
人間の脳の機能と発達の面から、赤ちゃんの夜泣きが起きる仕組みや対処法を解説。論理的に説明されているので、パパも読みやすい&パパに読んでもらいたい本。月齢ごとのスケジュールも載っていて参考にできます。
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育児中はどうしても子ども優先で、ママの心と体の健康は後回しに考えてしまいがち。
ですが、ママが元気でいることは子どもにとっても幸せなことです。
ママが幸せでいるために、つらいときは「つらい」と声に出して、パパや周りの人に助けてもらいましょう!
このサイトの記事は、研修を受けた子育て中の市民編集委員が、市民目線で取材をして作成しています。市民ならではの新鮮な情報をお届けしたいという趣旨のもと、基本的には編集委員の作成した記事に大きな変更を加えず掲載しています。記事内容については、編集委員の主観が入っている場合もあります。また、記事の情報は取材時点のものです。あらかじめご了承ください。