
チャレンジする人を応援!曜日ごとにお店が変わる『Caféまちかど』
みなさん、一橋学園駅北口の商店街を抜けた、学園坂のはじっこにある『Caféまちかど』をご存じですか?
曜日ごとにお店が変わるシェアカフェで、実は私も毎週月曜に『レトロなたまり場 まちかど茶屋』という駄菓子カフェを営業しています。
今回は『Caféまちかど』のことをもっと知ってもらいたいと思い、運営メンバーに取材をしてきました!
『Caféまちかど』ってどんな場所?
『Caféまちかど』ではいつか自分のお店を出したいと考えている人や、複業として地域に関わりたい人など、それぞれの想いで曜日ごとにお店を借りてチャレンジしています。
運営しているのは一般社団法人こだいらまちかどステーション(以下まちかどステーション)。代表の松岡あつしさんがまちの課題を解決していく事業のひとつとして、2019年に『Caféまちかど』をオープンしました。
商店街を活性化していきたいという想いと、近隣にゆっくりできる喫茶店が少ないという声があったこと、そしてチャレンジする場所を探しているという声があったことから、シェアカフェという業態をはじめました。

普段は市議会議員として活動している松岡あつしさん
2022年3月現在、
月曜は駄菓子のあるカフェ『レトロなたまり場 まちかど茶屋』
火曜は紅茶と菓子のカフェ『Chats』
水曜はスパイスカレーとチャイのお店『spice8space 宙いろ』
金曜はアラビアのお菓子クナーファのお店『シムシム』
土曜のお昼はローケーキとスープのお店『cafe&connect DELICE」』
土曜の夜は小鉢料理三品とお酒のお店『美穂乃三品』
と、さまざまなお店が出店しています。
子育て世代で小平を盛り上げたい
「小平は子育て世代が多いまち。一番多い世代のみなさんが動けば、まちは変わっていきます。まちの人たちが何を求めているのか、どんなことをしたら喜んでくれるのかを考えることで、まちを変えていけると思います」
と話してくれた松岡さん。
『Caféまちかど』は新しいことにチャレンジしたい人を応援しています。それぞれの「あったらいいな」という想いを、週1日の出店からチャレンジできる場所です。

オーダー焙煎の『Tomita coffee roastery』は、2022年2月に『Caféまちかど』を卒業。学園西町に店舗をオープンしました
「『Caféまちかど』でさまざまな人に出会い、夢を叶えていく姿に立ち会えることは、自分のことのようにうれしいです。がんばっている人に会えるのはいい刺激。目標がある人同士が出会って、化学変化が起き、新しいものが生まれることもあります。何かをはじめたい人の出会いの場になっていることもうれしいです」と松岡さん。
まちかどステーションの運営メンバーと各店長は日々の営業の相談や、備品や設備についてもこまめにコミュニケーションをとっています。
毎月運営・店長のメンバー全員でミーティングを開催し、近況や困りごとなども話し合っています。各店舗として独立していながらも『まちかどメンバー』として共にがんばっているのも特徴です。
場所を貸し借りするだけではない関係性が、チャレンジする各店長の支えになっています。
毎月のお楽しみ壁ギャラリー
実はカフェ以外にも『Caféまちかど』を楽しむポイントがあります♪
それは……
毎月展示が変わる壁ギャラリー!アートを身近に感じられる大好評企画です。
作家さんと各店長とのコラボイベントが開催されたり、作家さんの作品が販売されたり、毎月さまざまな催しでカフェの営業に彩りを添えてくれています。

木彫をメインにしたユニット『木とまめ舎』の展示(2021年9月)
リサイクル着物屋さんを営む『トウキョウジョウ』の藤山憤頭(ふじやまふんず)さんとつちさんご夫妻。本業の傍ら、運営マネージャーとして『Caféまちかど』を支えています。

『Caféまちかど』と同じ時期に『ワモノヤトウキョウジョウ 学園坂藩邸』をオープン。松岡さんとは友人だったこともあり、よく顔を出しているうちに、運営のお手伝いするようになったのだとか。
おふたりはギャラリーを運営していた経験から、店内の壁スペースを有効活用してみては?と提案。絵画だけではなく木彫り作品、ポストカードの販売など、さまざまな企画展も開催しています。
作家さんの発掘、壁のレイアウト、作品の搬入搬出、広報活動などの対応もされています。
「ギャラリーを併設しているカフェが増えていて、とてもいいなと思っていました。作家さんが友達を呼んでくれるので、カフェにとってもいい効果。カフェ目当てで来たお客さんがアートに出会うきっかけにもなるので、相乗効果しかないと思っています」
と話してくれたのは憤頭さん。独学でDIYや手仕事を学び、『Caféまちかど』のみならず、小平のあちこちで活躍するよろずやさんのような存在です。
「誰かのためになること、自分の経験値になることを基準に活動しています。誰かに頼られることは好きなので、仲間の手伝いをして喜んでもらえるのは活力になります」
と、頼もしいお言葉。

『Caféまちかど』の店長紹介と手作りランタンの展示。店長やお客さんが作ったランタンを飾り、点灯式も開催(2022年2月)
「飲食店だけでなく、壁ギャラリーやアート、ワークショップなどいろいろなチャレンジの場になってほしいと思っています。そして、各店長さんやここに関わってくれた人たちが、この先どうやって発展していくのか、一緒に考えていきたいです」
と話してくれたのはつちさん。いつも冷静で、各店長や作家さんの困りごとをさりげなくサポートしてくれています。
すでに壁ギャラリーから派生して、ワークショップが開催されたり、作家さんと店長がコラボしたイベントも開催されました。
もちろん店長同士でコラボ企画を実践することもあります。それぞれの得意を生かして「あったらいいな」を日々実践しています。

作家HINAHOさんと『レトロなたまり場 まちかど茶屋』のコラボイベント。声優さんによる紙芝居を上演(2021年8月)

常連のお客さんが講師を務めたワークショップも!『牛乳パックランタン工作体験』では、子どもから大人まで工作を楽しみました(2022年1月)
ママたちも気軽に遊びに来てほしい
『Caféまちかど』は小さなお店です。そしてそこがいいところでもあります!店主とお客さん、お客さん同士の会話が自然と生まれるちょうどいい空間。
曜日によってお店は変わりますが、まちの憩いの場であってほしいという想いはすべてのお店に共通しています。
店内はベビーカーOK。自転車は店舗の裏に駐輪できるスペースがあります。
お友達とのランチやお茶に、買い物ついでの休憩に、ひとりでゆっくりしたい時に、気軽に立ち寄ってもらえたらうれしいです。

もちろんファミリーも大歓迎!