子どものワクワクをさえぎらない!のびのびと遊ばせられる、こだいら自由遊びの会『プレーパーク』
自然の中で子どもを思いっきりのびのびと遊ばせたい!と思う親御さんは多いと思います。
そんなパパママの願いをかなえる遊び場が小平市にあることをご存じですか?
西武国分寺線鷹の台駅からすぐの小平中央公園で月に一度(主に第3日曜日)開催されている遊び場です。
開催日には雑木林いっぱいにターザンロープやブランコなどのロープでつくった遊具や、泥んこ遊びができる場所などが広がります。
まるで秘密基地のようなその場所は大人でもワクワクする空間です。
予約不要でどなたでも参加自由!駅から近いのでアクセスも良く、気軽に参加できるのは大きな魅力の一つです。
『プレーパーク』と呼ばれているこの遊び場を主催するのは、「こだいら自由遊びの会」。
今回は何度も実際に参加させていただいている筆者が、理事長の足立隆子さんにお話を伺いました。
「こだいら自由遊びの会」は、全国に(現在342か所)活動の場を広げている、日本冒険遊び場づくり協会の活動団体の一つ。
子どもたちが工夫し、遊びを作り出す欧州の冒険遊び場が原型で、日本では1970年代に活動が始まりました。
『プレーパーク』では、自分の責任で自由に遊ぶことをモットーに、子どもが「やってみたい!」と思ったことを存分に体験できるようにして自主性を育みます。主催者である足立さんは、1998年にこの活動をスタートさせました。
子どもがより自由に楽しくのびのび過ごせる場所づくりをしたい!との想いを胸に、ご自身の子育ての経験を活かし23年間活動を続けてこられたそうです。
また、2002年に東京都国分寺市にて日本初のプレイセンター「ピカソ」を立ち上げ、2018年からは子ども食堂「風鈴草」も開設するなど活動は多岐にわたっています。
プレーパークの魅力
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子どものワクワクをさえぎらない︕大人が見守る遊び場
『プレーパーク』では、泥んこ遊びや穴掘りなど“汚れる”遊びや、高いところに登る遊び、大人と同じ工具を使った木工遊びなど、多少“危ない”と思われる遊びもあります。そこをあえて「汚いから、危ないからやめて!」と言わずに、やってみたいという気持ちを応援し、思いっきり挑戦させてあげます。遊びの中で自分の体力や頭を使いつつ“周りの手を借りたらできることが増える”ということを自ら体感させて子どもの中の「周りを信頼する力」を育てていきます。
『プレーパーク』ではそうした考えで、ボランティアスタッフはもちろん参加者のパパやママも協力して、一緒に子どもの遊びをサポートし見守ってくれます。こういった遊び場で自分の子どもにも目をくばってくれる大人がいることは安心感につながり、うれしいポイントの一つです。
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自宅や公園ではできない体験ができる
穴掘りは体がすっぽりと収まるほど深かったり、木工体験では実際に使えるのこぎりや釘、トンカチなども準備されていたり、木材を使った大きな遊具もあったりと、個人ではなかなか準備できない材料や道具を用いて遊べる場所が設置されています。
ほかにもシャボン玉、スラックライン(綱渡り)、ベーゴマ、チャンバラなども楽しめます。
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バラエティ豊かなロープの遊具
ハイジブランコ(写真左)やモンキーブリッジ(写真右)
『プレーパーク』のロープの遊具は大きな魅力の一つ。ロープ遊具はターザンロープ、ハイジブランコ、モンキーブリッジ(木にロープをかけて作る橋)、ハンモックなどスタッフお手製遊具が並びます。(都度変更あり)
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遊具やおもちゃに頼らずに遊ぶこともできる
この取材を行ったのは12月。秋冬ならではですが、枯葉の山を作りそこに走って飛び込む小学生たちの歓声が聞こえました。
中には裸や半袖で遊ぶつわものも!道具を使わずに自然に親しみ、思いっきり遊ぶ姿がとても印象的でした。
また、小さな子どもにとっては落ち葉を踏んで歩くだけでも大冒険。木の枝に触ったり空気感を味わうだけでも感性が刺激され、いい体験になるのではないでしょうか。
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自分の子どもが何に興味があるか知ることができる
筆者の子ども(3歳男の子)は夏以来の参加でした。泥だらけになりながらのこぎりに釘にロープに…と、あっちにこっちにと興味の赴くまま忙しく過ごす様子を見るのは楽しく、同時に子どもの興味を知ることのできる貴重な時間としてとても有意義に感じました。
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子育てするパパママに寄り添ってくれる
『プレーパーク』はプレーリーダー(講習を受けたスタッフ)をはじめ、子どもたちの自由な遊びを応援したい地域の親たちが中心となってサポートしてくれています。子育て中の方も多く、困ったことはもちろん、ただおしゃべりするだけでも気持ちが晴れることがあると思います。人がつながる場所としての役割も『プレーパーク』は担っています。
実は奥深い「遊び」の世界
今回、足立さんにお話を伺い、子どもの主体性を信じて自由に遊ばせることが、子ども自身の自己肯定感や可能性を引き出すことに繋がるんだなと知ることができました。重要に感じたのは子ども自身が「周りを信頼する」力をつけるということ。コロナ禍もあり、不特定多数と接する機会の少ない今の子どもたち。ネットで情報は得られますが、それ以上に会話から拾える情報はとても膨大に感じます。将来孤立せずに、地域や人とのつながりを大切にできる大人になってくれたら…。遊びを通し、子ども自身の生きる力を育てることができるんだと考えさせられたお話でした。
実は奥深い「遊び」の世界。遊びに真剣に向き合う足立さんの姿が印象的でした。
そんな素敵な考えで溢れた『プレーパーク』にぜひお出かけしてみてくださいね!
次回開催予定日:令和4年4月10日(日)10時~17時
※天候等の事情により開催日は変更もありますので、ご来場前にホームページをご確認下さい。
イベント情報
イベント名 | プレーパーク |
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主催者 | NPO法人こだいら自由遊びの会 |
場所 | 小平中央公園内 東側雑木林 |
地図 | |
開始時間・終了時間 | 主に第3日曜 10時~17時 |
参加費 | 無料(無料となっておりますが活動のための資材や保険代は皆さまのカンパに支えられています。1人100円を目安にカンパのご協力をお願いします。) |
参加方法 | 予約不要 |
イベント情報 | 詳細 |
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