ハンドメイドの世界をより身近に。ハンドメイド雑貨の店『WAKKAS』
一橋学園駅北口を出るとすぐに学園一番街商店街の入り口があり、そこから20mほど進むと「WAKKAS」が見えてきます。
ここはおもにハンドメイド雑貨とスイーツ類を販売する、マルシェをイメージしたかわいいお店。
こちらの店舗は今年の2月にオープンしたばかり。現在45人の作家さんの作品を取り扱っています。
自分だけのオリジナルの雑貨を作ることができるワークショップ(様々な作家さんを講師とした制作体験)は日替わりで開催しており、個性豊かな作家さんから教えてもらいながら体験することができます。
ワークショップのほかに、ネイルアートなどもあり、自分だけの贅沢な時間も楽しめます。『今日は何をしているんだろう?』とついのぞきたくなる、楽しいお店です。
写真左)店内にはところ狭しと商品が並びます。どの作品にも作家さんの思いが詰まっています
写真右)入り口には「Cafe&Deli hug」(花小金井)のかわいいシフォンケーキ
写真)取材した日はマクラメアーティストmum momさんによる「カーテンタッセル」のワークショップ。紐を結んだり編みこむことで模様を作ります。
・作品とお客様、そして作家同士をつなぐ交流の場
「WAKKAS」では作家さん自身が交代で店頭に立ち、接客をします。接客を通してお客様のニーズなどを感じてもらう機会でもあり、作家さん同士の交流の場としても一役買っているそう。
中には生後4か月の赤ちゃんを見ながら店頭に立つ作家さんも。お客様もかわいい店員さんにほっこり。
実際に作品を作っている作家さんに会うことができると、より身近に、ハンドメイドの世界の楽しさや温かみを感じることができるのかなと思います。
作品とお客様をつなぎ、作家さん同士をつなぐ場。「WAKKAS」はコミュニケーションの場でもあり、かわいい雑貨との出会いの場でもあります。
・ハンドメイドを通して地域を元気に
店主の大橋利香さんは「Wakatake marche」(わかたけマルシェ)というハンドメイド販売のイベントを主催し、現在5年目。リボン製作の作家さんでもあります。情報発信の拠点として店舗を構えたい、地域を元気にしたいとの思いから今年3月、路面店として「WAKKAS」をオープンしました。
「Wakatake marche」では、基本的にイベント時にのみそれぞれの出展者さんのハンドメイド品を販売するスタイルでしたが、こちらの店舗では「Wakatake marche」で取り扱っている作家さんの商品を購入することができます。
大橋さんは以前、コロナ禍でイベントのできない期間に学園坂商店街のシェアカフェ「cafeまちかど」でハンドメイドカフェを営業していました。商店街のお客様たちの人の良さ、居心地のよさに触れ、『お店をオープンするなら絶対にこの学園坂通りがいい!』と考えていたそう。
写真)シェアカフェ時代。コロナ禍でも工夫してカフェ営業やワークショップも開催していました。
取材をしていると元気なお客様の声。『こないだ頼んだものできてる?』『お友達連れてきたわ。手作りでどれもかわいいでしょ。つい買っちゃうのよ』
フレンドリーな雰囲気の中でお客様との会話が弾みます。
『こんなもの作れるかな?』『こういうのほしいな』という声にも耳を傾け、要望を聞き、実際に作家さんに発注することも多いそうです。自分だけのオリジナルが手元に届くってすごくうれしいことですよね。
「WAKKAS」は、普段イベントには足を運ばない方でも、ハンドメイドの作品に出会うことができる場所。イベントを飛び出し路面店を構えたことでイベントでは出会えない客層のお客様との出会いも広がり、そのようなやりとりもとても大切にしている様子が伝わってきました。
写真)近隣小学校規定サイズのランチョンマットなども取り扱います。ほか、通園・通学バッグ・お弁当袋など。欲しいサイズがなければオーダーも可
・「Wakatake marche」を始めたきっかけ
現在、年に7~8回は小平市内にてイベントを行っている「Wakatake marche」。どこかで見かけたことがある方も多いのではないでしょうか?
「Wakatake marche」は大橋さんを中心に、若竹幼稚園のハンドメイドが得意なママたちが開いたマルシェが始まり。当時、ハンドメイドのアクセサリー、ポーチや幼稚園グッズなどの雑貨を持ち寄り近所のカフェでマルシェを開いたところ、口コミで予想以上に多くの人が詰めかけ行列を作るほど大盛況でした。
一度きりの予定ではあったものの、出店の要望や問い合わせが相次ぎ、2回目以降の開催に繋がったそうです。
それからは開催するたびに出店者や来場者が増え、規模も拡大。「eggg カフェ 小平本店」、「Tacos Mercado」、「Photo Studio Moopee」、「スタジオタカノ」など小平市内のカフェや撮影スタジオを中心に雑貨販売やワークショップなどイベントを重ねてきました。
主催者の大橋さんは、九州出身で小平に来たのは約 15 年前。現在、小6の男の子と 中3の女の子のお母さんです。
引っ越してきた当時は友達も少なく、子育ての面でも孤独を感じることがありましたが、ハンドメイドの活動を通し友達が増えていき、とてもうれしかったそうです。
そんなご自身の経験もあり、『ママたちが活躍できる場所であり、また、居場所や仲間作りの場にもなってほしい』と「Wakatake marche」を続けてきました。
子育て中のママであっても作家として楽しんで続けていけるように、子育てする立場の人たちに寄り添いながらも、ご自身が楽しんでいる姿が印象的でした。
・作家デビューしたい思いを、「Wakatake marche」が後押し
『作品はあっても、出品する場や販売のノウハウがわからないという方も多いので、そういった方の背中を押してあげたい』と話す大橋さん。そんな思いからルネ小平と協力し、実際に作品を出品し販売する、作家デビューの場を設ける育成のプログラム「ハンドメイドカレッジ」をスタート。現在は2期が修了したところです。
実践デビューのイベントは「ふるさと村」でのマルシェで。来場者1,200人ほどで大変盛り上がったそうです。受講者同士の仲間作りとしてもとても有意義で、今後も続けていくそうなので、興味がある方はぜひチェックしてくださいね!
小平はハンドメイドのお店が多くあります。自分を表現しつつ楽しみながら個人事業主として商売をしている方が多く、大橋さんもその一人。
「『ハンドメイドといえば小平』と言われることを目指し、今後も地域の方と繋がりながら『Wakatake marche』や小平をみんなで楽しく盛り上げていきたい」とお話しくださいました。
現在決まっているイベント予定は、
10月29日(土)小平 SORANO MARCHE 2022 inHalloween / 会場:小平たけのこ公園
11月3日(木) ふるさと村の村まつり / 12:00〜18:00 会場:小平ふるさと村
12月3日(土)小平SMILE FESTA / 10:00~16:00 会場:小平中央公園
など盛りだくさん。お子様が楽しめるイベントが沢山ありますので、ぜひ足を運んでみてくださいね!
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