家族みんなで心豊かになれるリトミックサークル『rhythmusica』
みなさん、お子さんの習い事のはじめの一歩ってどんな風に決められましたか?
私はもともと音楽好きで、息子(現在、5歳)となにかいっしょに楽しめることを探していました。
でも初めての音楽に子どもがどんな反応を示すか想像も付かず、また毎週お教室に通うとなると少しハードルが高いようにも感じていました。
そんな時、ママ友に教えてもらい参加したのがリトミックサークル“rhythmusica(リズムジカ)”のレッスン。
今回はそのレッスンをあらためて取材してきました。
リズムジカは小平市中央公民館、大沼公民館で活動しているリトミックサークルで、月に一回レッスンに参加できます。
講師は小平市在住の佐保あきこさんです。
佐保さんは小平市のほか、近隣の東村山市や23区などでもリトミックを指導しており、ご自宅ではピアノ教室を開講されている小学生2人を子育て中のママです。
サークルを始めたきっかけは、上の子の保育園時代に園からの依頼でイベントに出演し、リトミックをしたこと。このイベントが他のママたちに好評で、またやってほしいという要望があったのだそう。当時、子どもはまだ0歳児と小さかったため不安も感じたそうですが、月に1度くらいなら、とサークルとしてスタートしました。1クラスで始まった小さなサークルが、今では平日2クラス、週末3クラスで、毎回予約がいっぱいのクラスもある人気サークルになりました。
月齢や年齢に合わせたカリキュラム
レッスンは首がすわれば参加でき、平日は0~1歳中心、2~3歳の2クラス、週末は1~2歳中心、3~4歳、5~6歳の年齢別に3つのクラスに分かれています。
取材をしたのは週末。朝一番は1~2歳児の40分間のクラスです。
時間になると、みんなパパやママの抱っこや、しっかり手をつないで頑張ってあんよで集まってきました。
ニコニコ顔で出席カードにシールを貼ってもらったら、パパやママといっしょにゆったり座ってレッスンスタート。さっそくピアノの音が鳴ると、みんな一斉に反応しました。抱っこされながらも、耳はしっかりと音を捉えている事がはっきりとわかります。
音をよく聴いて、佐保さんの奏でるピアノや歌に合わせ、パチパチと手拍子する姿がとてもかわいいです。
この日はパパの参加が多く、途中、大きくて温かなお膝の上でウトウトしてしまうほほ笑ましい場面も。ほころんだパパの笑顔が印象的でした。
心から安心できる家族の場所として
1~2歳クラスに通っているAくんのママにお話を伺いました。
入会したきっかけは、音楽のプロでもあるおばあちゃまが市報でサークルの存在を知り、勧められたこと。
はじめの頃は泣き出してスムーズに部屋に入れなかったAくん。いっしょに歌をうたうことも少なく、「楽しめていないのかな?」と不安に感じてしまう事もあったそう。
そんなときでも、いつも佐保さんが「ちゃんと周りの様子を見ているのよ。大丈夫。泣いても全然OKですよ!」と励ましてくれました。その言葉を信じてレッスンを続けると、ある日を境に泣き止んだのだとか。
今では毎回レッスンをとても楽しみにしていて、「家でも先生の真似をして歌ったり、リズムを打ったりして遊ぶんですよ」と語るママ。「レッスンのおかげで、積極性も養われてきているようでうれしいです」とほほ笑んでいました。
Aくんのお兄ちゃんはこのあとの3~4歳児クラスに通っており、この日はパパが担当。平日お仕事をされているご両親にとって、月1回のレッスンが家族の大切な時間になっているそう。
佐保さんは言います。
「小さな赤ちゃんは最初、パパやママのお膝でリズムを感じたり音を聴くことが中心で、大きな反応は少ないですが、数か月で突然反応を示し、大人が驚くようなこともよくあるんですよ。大人の目に見えていないだけでしっかり吸収しています。あきらめたりせずに続けることって大切です」と。
習い事でのわが子の様子、とても気になりますよね。
もし期待通りではなかったとしても、こんなふうに受け止めてもらえると、とても安心します。
大切にしたい「体験」
レッスンでは、歌や音に合わせた動きの他にも、絵本の時間や造形を取り入れた「体験」がたくさんありました。
「リズムジカ」の活動の中で「造形」の時間は魅力のひとつです。
この日、3~4歳クラスの造形は絵描き歌にのせてクレヨンでお絵描き。
「葉っぱかな?」「ぜったい葉っぱだよ!」
先生の声を頼りに想像を膨らませながら、それぞれ描き進めていきます。
じゃーん!先生の歌声に合わせて絵を描いたら、かわいいテントウムシのできあがりー♫みんなのワクワクが画用紙いっぱいの大きな葉っぱとテントウムシとなって出現し、完成~♪
佐保さんは、これまで様々な場所でリトミックを勉強し、指導方法を学ぶ中で、それぞれの良いエッセンスを組み合わせてカリキュラムを組んでいるそう。
音楽に合わせた「動き」の部分が苦手で入って来られない子も、造形ならすんなり入って来られることがあるのだとか。「体験すること」がリトミックの中で大事なこと。音楽を耳に入れることも、手先を使って物を作り出ことも、すべてその大切な体験のひとつと捉えています。
現在5~6歳クラスに通っているYちゃんのママはその魅力を感じているひとり。
子どもが大好きな造形は、自宅ではなかなかやってあげられないのでとてもありがたく感じているそう。
サークルに長く通ううちに、Yちゃんは本当に音楽が大好きになり、また最近はレッスンだけでなく、お友達を思う気持ちも育ってきていて、お休みした子を心配する姿も見られるようになったのだとか。
「これからもたくさんの体験をさせてあげたい」と、話されました。
ひとりひとりの個性を大切にしたい
佐保さんは活動の中で、いつも「子どもたちが心豊かでいられる場所」になるようにと心掛けています。
「いくら技術を教え込んでも、子どもたちの心が豊かでないとどんなことも入っていかないんです。
『これは楽しいな』『認めてもらえるな』『また来たいな』と思ってもらえる場所になるようにしたい。
時には、ママたちは『うちの子だけ抱っこなんて……』とか『うちの子全然いう事聞いてない!!』などと感じてしまうこともあるかもしれません。でもその子がその時そうしたい気持ちであるならば、子どもの発達時期や個性を大切にしたいし、少しでも共感してあげたい。そうしたら子どもは安心するし、この共感の積み重ねで子どもたちの様子も変わっていきます。ママたちも安心にも繋がりますよね」
ご自身の子育ての経験から感じることも多いという佐保さん。
その言葉ひとつひとつは温かく、ひとりのママの表情でした。
そんな佐保さんのレッスンは大人気。子どもたち一人ひとりをしっかり見たいから、と定員制になっており、平日週末クラス共に予約制。参加してみたい方はサークルホームページをぜひチェックしてみてください!
現在、週末クラスは空きが少ないことが多いですが、平日クラスは大募集中!
★現在、予約受付中
10/29(日)ハロウィンリトミック
①幼児リトミック(2020年度、2021年度生まれ)
②ステップアップ幼児リトミック(2018年度、2019年度生まれ)
③リトミック発展(2017年度生まれ)
イベント情報
イベント名 | rhythmusica(リズムジカ) |
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場所 | 小平市中央公民館,大沼公民館 |
主催者ホームページ | ホームページ |
このサイトの記事は、研修を受けた子育て中の市民編集委員が、市民目線で取材をして作成しています。市民ならではの新鮮な情報をお届けしたいという趣旨のもと、基本的には編集委員の作成した記事に大きな変更を加えず掲載しています。記事内容については、編集委員の主観が入っている場合もあります。また、記事の情報は取材時点のものです。あらかじめご了承ください。