知恵さんと おくのさんち de わらべうた
親子で楽しむ季節のわらべうた
緑あふれる玉川上水からほど近い一軒家で、月に一度、親子限定4組の小さなわらべうたの会が開かれています。
ポカポカ陽当たりが良い畳の部屋で輪になって、さあ、はじまりはじまり。
わらべうたうたいのちえさんのゆったりした声と柔らかな笑顔に包まれて
初めましての方とも、皆で一緒に歌っているうちに心がほどけていきます。
この日のうたは
♪こんこんちきちき
♪つくしはつんつん
♪ずくぼんじょ
♪ちょうちょかんこ
♪たんぽぽたんぽぽ
♪おてぶし
♪おつきさまえらいの
などでした。
私は2歳の誕生日を目前にしたザ・自由人な息子と参加し、息子は好奇心の赴くまま部屋から脱走!
行ったり来たりと最後まで落ち着かなかったのですが、そんな中でも優しく声をかけていただきました。
息子も、お人形遊びをしながらわらべうたが始まる時間や、
綿で見立てたチョウチョをひらひらさせて「蝶々かんこ♪」と遊ぶ時間、
柔らかい薄布を使って「上から下から大風こい♪」と遊ぶ時間は大いに引き込まれていました。
わらべうたや絵本で楽しく遊んだ後は、おうちの方特製のおやつタイムですよ♪
今日はフルーツとクッキーのヨーグルトがけ。
子どもの分と大人の分を用意してくださってみんな笑顔。
このときばかりは息子も夢中になって食べていました。
暮らしの中にもっと自由にわらべうたを
ここは小平市のNPO法人「子育てサポートきらら」や「小平こども劇場」のメンバーでもある奥野さんのご自宅です。
「わらべうたは遊ぶ時間のための歌」だと昔は思っていた、という奥野さん。
けれど、遊びの時間に限らず毎日の生活の中、例えばお風呂に入っているときやお月様を見ながらなど
様々な場面で、もっとゆるく、もっと自由に、子どもと一緒に楽しむことができるものだと感じるようになっていったそうです。
「歌っているお母さんが心地よくなり、
お母さんの落ち着いた気持ちが子どもにも伝わるのがわらべうたの良いところ」
と奥野さんは言います。
たしかに、歌を歌っている最中に他のことはあまり考えられません。
子育てでイライラ・くよくよすることがあったら
歌で気持ちを切り替えたり昇華させるのも一つの方法かもしれませんね。
そして奥野さんが「本当に引き出しを沢山持っていて!」とにっこり太鼓判を押す、わらべうたうたいのちえさん。
ちえさんは、その時のその場の子どもの様子をよく見て、子どもの興味に合わせて歌や遊びを繰り出します。
ちえさんは、
子どもは好きなうたは何度でも「もう一回!」と繰り返しリクエストしてくれる。
子どもは楽しいことや気持ちいいことを本能的にわかっている。
だからその子どもたちから色々な発想やヒントをもらえる、と話します。
そんなちえさんですが、意外なことに
「歌は嫌いじゃないけれどコンプレックスがあった」「子どもも得意ではなかった」のだそうです。
けれどもご自身の子育てを通してわらべうたに出会い、歌い続ける中で、
今ではわらべうたはなくてはならないコミュニケーションツールとなっているそう。
さらにご縁がつながって、現在は広く鳥取、長野、釜石などでも活動をされています。
奥野さんのご自宅で会を始めてからは約8~9年になります。
お二人とも「ここでもうそんなにやっていたなんてね・・」と笑って顔を見合わせます。
奥野さん(左)と知恵さん(右)
”持ち運べるおもちゃ”
四谷にあるおもちゃ美術館の館長さんは、わらべうたを「持ち運べるおもちゃ」と喩えられたそうです。
なるほど、いつでも、どこでも、道具要らず。
親子のコミュニケーションの一つにわらべうた、いかがですか?
わらべうたをよく知らない、という人でも大丈夫。
「あーそーぼ♪」「いーれーて♪」
昔友だちと節をつけて言っていませんでしたか?
わらべうたは、二つか三つの音でできているものが多く、メロディーがシンプルです。
似通って聞こえるため最初は覚えられるかな、と思うのですが
歌っているうちにだんだんと覚えられるそうです。
この日参加された1歳7ヶ月の女の子のお母さんは
「育児の相談もできて、おいしいおやつも食べられて(笑)、
ここで歌ったわらべうたが生活に役立っている」
とおっしゃっていました。
小さい赤ちゃんのいるお母さんには特におすすめしたい場所です。
わかりやすい反応がなくても、赤ちゃんはよく聴いています。
お母さんにとっても子育て中の心がほぐれる時間になること、請け合いです。
今後の開催スケジュールはちえさんのブログをご覧くださいね。
詳細情報
名称 | おくのさんち de わらべうた |
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地図 | |
住所 | 小平市上水本町 最寄り駅は西武国分寺線鷹の台駅 玉川上水沿いを徒歩10分ほど (参加の方には詳しくお伝えします) |
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