
絵本で心にオアシスを!「絵本サークル のんきみち」
おそらく一度も触れたことのない人はいないであろう「絵本」。
赤ちゃんの頃から幼児期によく読まれますね。
そのせいか「絵本=子どものもの」と思われがち。
しかし、そんな「絵本」に大人が主体となって関わっているサークルがあります。
「絵本サークル のんきみち」
こちらでは大人の「読み合い」をメインに活動しています。
聞き慣れない「読み合い」とはどんなものなのか?
取材させていただきました。
「読み合い」とは?
「絵本サークル のんきみち」は2017年発足。
小平しんめい幼稚園での図書ボランティアをきっかけに
意気投合したお母さんたち5人で始めました。
「もう少ししたらみんな卒園してバラバラになっちゃう!と焦って。このメンバーならやれると思って思い切って始めてみました」
と話してくれたのは「のんきみち」主宰の山元真理子さん。
小2の女の子と年中の男の子を育てるお母さんです。
娘さんがしんめい幼稚園在園中に一念発起して「絵本専門士」の資格を取得。
その勉強中に出逢ったのが「読み合い」でした。
『2~3人でお互いに絵本を読んだり聴いたりします。途中で思ったことをつぶやいて交流したり、読書後に感想を話し合ったりして、絵本を通じたおしゃべりを楽しんでいます』
(「のんきみち」パンフレットより引用)
子どもに読んであげることはあっても、誰かから読んでもらうことはなかなかない絵本。
読んでもらうことで絵をじっくり観ることができ、それまで気付かなかった作家さんの遊び心を感じることができます。
また、読みたい絵本を自分で選ぶので、その時の気分によって楽しいものだったりしんみりしたものだったり、思わぬ自分の内面に向き合うこともできます。
絵本って、実はセラピー効果もあるのかもしれません。
新たなチャレンジも
これまでの活動は、月に1回しんめい幼稚園内の図書室で行われていましたが、
今年度からはスタッフが増えたこともあり定期的に公民館開催も行われています。
取材させていただいたのは第1回目の公民館開催の日。
中央公民館の保育室で開催と聞いていましたが図書室のようにたくさんの本はありません。
どうするのかと思って訪ねてみると…
参加者がオススメ本を持ち寄り、備え付けのロッカーを本棚に見立てて、
「〇〇の本棚」として並べてありました。
絵本だけではなく実用書やマンガも。
この日は参加者が持ち寄った中から絵本を選んで読み合いをして、
絵本を選んでいる最中や読み合い終了後に
おすすめ本をみなさんでシェアしていました。
いつもとは違うスタイルになりましたが、
『参加者それぞれの頭の中を覗いているようで面白かった』
と、好評だったようです。
心のオアシスに…
活動を始めて2年目。
これまでの事とこれからについてスタッフの方々にお話しを聞いてみました。
ーー幼稚園の図書ボランティアで出逢ってなかったらのんきみちはなかった
ーー初期メンバーが1人でも欠けていたら成立しなかった
ーー今年からスタッフも増えたし、リピーターのお客さんも少しずつ増えてきたね
ーー「出張のんきみち」とかできたら面白いね
ーー進行する人を毎回変えてみる?
などなどいろいろな意見が。
中でも印象的だったのが主宰者の山元さんの発言。
ーー顔を合わせて、声に出して読んで、読んでもらって、たくさんおしゃべりもできて、すっごいスッキリした!
この一言に「のんきみち」の全てが詰まっているように感じたのです。
のんきみちに参加するのは主にお母さんです。
子どものこと、家のこと、毎日いろいろなことが起こりますよね。
疲れ過ぎて何もできなくなったり、心が沈んだままになることもあるかもしれません。
そんな時、ちょっと日常から離れて絵本を読んだり読んでもらったり、
少しでも誰かに話しを聞いてもらえたりするこの「のんきみち」の場は
心のオアシスになれるような気がするのです。
「絵本を読む」だけではない絵本サークル「のんきみち」
この不思議な雰囲気をぜひ一度体験してみませんか?
活動場所は中央公民館や小平しんめい幼稚園の図書室です。
日時など詳細はブログでお知らせしていますので
ぜひご覧くださいね。