離乳食に悩んでるママ・パパ必見! 小平市『ステップアップ離乳食教室』
この1年は参加してみたかった、親子向けのイベントや教室は延期とキャンセルになってしまいました。
人に触れ合う機会が減って情報交換ができず、悩みは参考書やインターネットに頼る日々。
私(=筆者)は特に離乳食はすごく悩みました。「何で食べてくれないの?」ってイライラして泣きながら離乳食をあげていた事もありました。だんだんと離乳食が憂鬱になっていく毎日でした。
そんな時に小平市で『ステップアップ離乳食教室』が開催されていると聞き、参加しました。
🔶ステップアップ離乳食教室とは?
『ステップアップ離乳食教室』は離乳食のステップ(進み具合)ごとに行われる教室です。
・ステップ1→5・6か月(離乳食を始める頃、始めたばかりの頃)
・ステップ2→7・8か月(2回に食すすめる頃)
・ステップ3→9〜11か月(3回に食すすめる頃)
・ステップ4→1歳〜1歳6か月(2歳未満まで参加可)
コロナ禍以前は試食会もやっていたそうです。
定員は各10組。参加費は無料。
月に1回ステップごとに健康センター2階で教室が開催されています。
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🔶子育ての悩みが相談できる
私は子どもが1歳4か月のときに、ステップ4に参加しました。
今回は私たち含めて3組でした。
始まる前にまず、アンケート用紙に、歯の悩み、子育ての悩み、離乳食の悩みを書いていきます。
歯科衛生士さんと保健師さん、管理栄養士さんが、講話の後に悩みに沿ってお話しをしてくれました。
私はこんな悩みを相談しました。
☆歯の悩み
・仕上げ磨きの時にじっとしてくれないので、ちゃんと歯磨きできているか不安
→嫌がるようだったら午前と午後に分けて磨いても大丈夫。1歳半までは歯磨きに慣れる練習期間。一か所磨けたら褒めてあげると良い。
規則正しい生活をすると虫歯リスクが下がる。
☆子育ての悩み
・イヤイヤ期の対応
→イヤイヤ期は始まりがあれば終わりがある。自我がでることは成長の証なので大切な事。3歳になればルールもわかってくるようになるのでその都度工夫していく。
☆離乳食の悩み
・好き嫌いが出てきた
→好き嫌いは成長の証なので神経質にならない事。
・メニューがマンネリ化
→この時期は一番信頼している親と同じメニューを食べると子どもも安心して食べてくれる。
大人のメニューも充実して。
作り置きは味が落ちてしまうし食材も偏ってしまう。
✨完了期の野菜の大きさの目安の模型を見せてもらいました。
野菜は細かくしすぎると噛む練習にならずそのままうんちに出てしまうので、
親指と小指で潰せる硬さが良いそう。
他にも、目からウロコなお話しがたくさん聞けました。
教室では子どもが飽きて、ちょっとぐずったりしても、スタッフが声をかけてくれたり、後ろの方でいないいないばぁをやってくれたりして、子どもはニコニコに。安心して教室に集中できます。
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🔶もっと知りたい!離乳食の悩み・疑問を管理栄養士さんに取材
後日、小平市健康センターの管理栄養士・矢島寛子さんに離乳食についてさらにお話しを伺いました。
Q1.野菜を全然食べてくれない時の工夫はありますか?
A.
野菜は、独特な香りがあったり、繊維質であったり、ぺらぺらして噛み切りにくい、口の中でばらつく
などで食べにくさを感じるお子さんもいらっしゃいます。
1、野菜の香りや味が苦手な場合:
茹でたり、茹でこぼしたり、独特の香りが強いものは軽減させ、食べやすくすることが良いと思います。
2、旬の食材を使う:
旬の野菜は、繊維が柔らく、アクが少なく、食べやすい食材です。
夏だと、モロヘイヤや、オクラなどのほうが食べやすくなります。
冬だと、ほうれん草や小松菜などの葉物がおいしくなります。
この時期の好き嫌いは固定したものではなく、食べにくさが苦手といった場合も多いので、調理方法を工夫して。
「嫌いで食べない」と決めつけるのではなく、「今はまだ食べられない」と考え、プレッシャ―を与えないことも大切です。
Q2.偏食がある場合の工夫はありますか?
A.
食事だけでなく、生活全体で見る必要があります。
生活面
・生活のリズムが整っているか
・うんちがその子のリズムで出ているか
・食べるときに、気が散る環境ではないか
食事について
・何が苦手のポイントかをよく観察
・お口の状態と、食材の大きさや硬さがあっているか等チェック
お口を動かしているか、唇の端を見ているとわかります。もぐもぐしているかな?等お口の状態を見てみてください。
口の周りは筋肉でできています。一口量を噛みとったり、口を閉じてもぐもぐすることは、筋肉を使った動作になるので、
ハイハイやつかまり立ちなどと同じように、練習して上手になる機能になります。
少しずつできるようになるので、長い目で見てあげてください。
・食べないからと好きなものばかり与えていないか
お腹が空いていると自分からよく食べるので、お食事スタート時間がいちばんチャンス!
順番を工夫してみて下さい。
Q3.初めて見るものには全然手をつけてくれません。
A.
私たちも、初めてのものを食べる場合、少しドキドキしたり、においをかいでみたり・・・
手を付けるまでどんな味なんだろうと?想像を巡らせますよね。
お子さんたちも同じです。
「これは何だろう?」「どんな味かな?」と慎重になり、手を付けないこともあるかと思います。
気長に、無理強いしないとともに、目にする機会を失わせない事が大切です。
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【管理栄養士さんからのアドバイス】
保護者の方が一生懸命になりすぎていませんか。
大人も気候等で食欲が一定ではないですよね。お子さんも同じです。お口の発達に合わせつつ、1食でなく1週間などの長めのスパンで見ることも大切です。お子さんの成長を楽しみつつ親子で楽しくお食事をしてくださいね。
いかがでしたか?
私は(=筆者)離乳食を難しく考えて、神経質になっていたのかもしれません。「なんで食べてくれないの」って怖い顔して緊張や不安でいっぱいの楽しくない食事だったのかも…..。肩の力をぬいて、まずは食事は「楽しい!」と思える雰囲気づくりをしたいと思います。
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子育ての悩みを電話で相談できます。
ステップアップ離乳食の詳細。
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