保活:令和2年度での変更点まとめ
令和2年度の保育園等の入園・転園申込み書類一式の配布が10月16日より開始されました。
2度の保活を経験し、現在は2015年2月生まれの娘(保育園児/認可)と2018年3月生まれの息子(保育園児/認可)の2人の子育てをしているワーママです。
今回の配布資料、昨年保活を経験した私がみてもなんとも内容盛りだくさんの資料でびっくり!
ちょうど、幼児教育・保育の無償化がスタートしてから初めての年度ということもあり、保育園以外にも影響がありそうですね。
保育園にしようか、幼稚園の預かり保育も検討しようか…と迷われている方もいらっしゃるでしょうか。
そこで、令和2年度の保育園等申込みでの変更点をまとめてみたいと思います。
■入園選考等基準表の指数
1)基準指数
①就労(外勤・自営中心者)の「月20日以上、月60時間以上勤務」を削除し、「月20日以上、月155時間以上勤務」を新設
今までの最高指数は「月20日以上、月140時間以上勤務」で50でした。
それが今回の変更で「月20日以上、月155時間以上勤務」で53と3ポイント差がつくことになります。
月140時間以上というのは、単純計算で1日7時間労働(+休憩1時間)の週5日フルタイム残業なし。
つまり、月155時間以上は週6日だったり、シフト制や残業が常となっている状態です。
おそらく、通常保育時間内ではお迎えが間に合わずに延長保育などを利用されている方のイメージだと思います。
復職ママは、いわゆる時短勤務という選択をする方も多いでしょうか。
時短勤務の場合、契約上フルタイムであれば申込み書類ではフルタイム勤務とみなされますが、残業までは考慮されないので「月20日以上、月140時間以上勤務」の該当者がとても多くなります。
この3ポイントがどう影響するかは結果が出ないとわからないところですね。
これから会社に書類を書いてもらう方、しっかりチェックしてくださいね。
②「保護者の疾病、障がい」「親族の介護・看病」「災害復旧」「その他(不存在)」の指数を変更
項目の変更はないですが、いままで最高指数が50だったところがそのまま53に引き上げされています。
こちらも、より保育が必要な家庭が優先的に入園できるようにという理由だと思います。
2)調整指数
「保育料を正当な理由なく滞納(卒園児を含む)している場合」の指数を変更
今まで-10だったものが-40に変更になりました。
初めて保活をされる方、第一子の方には直接影響はありませんが、それだけ「公平に」という基準になってきたのですね。
■0~2歳児にかかる保育料表
・保育料の階層数を増やし、より細かく世帯収入に応じた保育料を決定します。
・所得の低い世帯の負担を軽減し、所得が高くなるにつれ、応分の負担をいただく形になるよう保育料の金額を変更します。
こちらは、入園が決まってから関係してくる項目なのですが、幼児教育・保育無償化が令和元年月からスタートしています。
保育園、認定保育所等がいいのか、幼稚園の預かり保育がいいのかを迷われている方はぜひチェックしてくださいね。
認証保育所などは、収入にかかわらず一律の保育料金額を設定しています。
補助金の金額にもよりますが、どちらが希望に近い条件なのか比較することができますね。
また、基本的なきょうだい割引の幅が広げられ、所得制限なくどの家庭も第3子以降は保育料が実質無料になることに!
(詳しくはしおりをご覧ください)
■新規開園・保育ママから地域型保育事業への移行
新規開園の保育園や保育ママを検討されている方はしおりをご覧ください。
保育ママと地域型保育事業では申込先が異なりますのでご注意ください。
■公立保育園の民間移行について
以前から、なんとなく聞いたことがあったという方もいらっしゃるかもしれませんが、
小平市立の保育園が順次民営化をし、比較的建物の新しい「小川西保育園」「大沼保育園」が、小平市の保育園・保育事業の中心となる基幹園という位置づけになります。
今後の民営化は、「仲町保育園」が令和4年より7年にかけて私立保育園に移行するのが一番早いスケジュールです。
0歳入園をすると最長で6年間通う保育園。
公立保育園が候補になっている方は一度スケジュールをチェックされてみてくださいね。
■選考(利用調整)
当然ですが、利用申込者数が受け入れ可能人数を超えた場合、「より保育が必要なご家庭が入園できるよう」に選考(利用調整)が行われていました。
「※申込書類は入園時(入園後)の内容(保育要件、就労内容、家庭状況等)が記載されたものをご提出ください。申込書類の内容に変更(予定)がある場合は、すみやかに(変更前に)届け出てください。
提出された書類から各世帯の指数を付け、優先順位を決めますので、申込時と入園時(入園後)の状況に変更(指数が下がる場合等)がある場合は、内定していたとしても取り消します(入園後に確認できた場合は、その月の末日で退園となります)。その場合、兄弟姉妹含め2年間入園・転園選考の際に減点(-20点)となります。」
今回、前年度のしおりには具体的な記載がなかった項目が追加されていました。
さらには、具体的な減点まで記載されていたことにびっくりしました。
しおりには、内定取り消しや退園になる具体的なケースも載っています。
復職のタイミングで異動や、雇用形態によっては契約時間の変更がある場合等、予め想定できることであるという判断です。
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育休中、今後の働き方や優先順位などいろいろ考える方もいらっしゃいますよね。
私自身もそうでした。もっと「今」を子どもと一緒に過ごしたい!子どもが熱を出した時に、迷わず子どもに寄り添いたい!と思うようになりました。
会社の規模や制度にもよると思います。
相談できる環境か、頼れる人が周りにいるか、立場でも違うと思います。
ただ、気軽に転職をするのは「ちょっと待った!」です。
せっかく入園が決まっても、場合によっては入園内定取り消し(退園)だけではなく、ペナルティが付きます。
実は、私自身も育休中に転職を考えました。
様々な事情があってのことでしたが、上の子も在園中だったため、転職を検討しているということを真っ先に保育課にも相談に行きました。
優先順位が何なのか、どうすべきなのか。
そこでもらったアドバイスは「いろいろな事情があったとしても、一度復職して復職届を提出いただくのが一番です」とのことでした。
それぞれの家庭にそれぞれの事情があります。
保育園を必要としているご家庭がすべて入園できればいいのですが、それがかなわないのが現状。
そのための基準指数であって、選考ですから。
申込みをしてから入園まで半年弱あります。状況も変わるかもしれません。
状況が変わったとき、迷った時は、自己判断をせずぜひ保育課にご相談されてみてくださいね。
例年、この時期は保育課は大混雑します。
申込み開始初日は最長で3時間待ちもあったそうです!
何か不明な点がある方は、申込み開始前に事前相談や書類のチェックをしてもらうといいですよ。
申込み当日は待ち時間はあるものの、書類不備がなければそれだけスムーズに受付対応してもらえます。
泣いても笑っても、あともう少しです!
みなさんの保活が無事に笑顔で終了できることを願っています。
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